2021/08/23
イスラムの話の続きですが今回は本の紹介です。
以前読んだ本でかなりの衝撃を受けたことを覚えています。
しかもこれは実体験なのです。
本の題名は「Not Without My Daughter」です。
このは『星の流れる果て』と題名が変わり映画化もされています。
イランに不本意に連れていかれたアメリカ女性がイラン人の医師の夫の意に反し娘を連れて国外脱出する話しです。
イラン生まれでアメリカに帰化した医師サイードと結婚したアメリカ人女性ベティは、娘のマートブが学校で人種偏見によるいじめを受けたと知り、父親はイラン出身ではあるが同じアメリカ人なのだから引け目に思わず毅然とするよう娘を諭します。
しかしそのサイードが、勤務先の病院で差別により職を追われてしまいます。失意のサイードは妻子を連れて母国に帰ることを決めました。サイードにとっては10年ぶりの帰国であり懐かしかったが、ベティはイランの社会に馴染めませんでした。その文化はあまりにもアメリカのものと違ったのです。
もともと彼女はあまり乗り気ではなかったのだが、2週間だけという事で説得され、しぶしぶ承諾しのでした。
しかし、帰国後のサイードはそれまで優しかったのとは態度を一変させました。彼はイランの病院に勤務しようとしたが、今度は逆にアメリカ帰りとして偏見をもたれ、仕方なく小さな診療所に安い給与で就職するしかなく、その不満から妻に辛く当たるようになりました。
イランでの女性の地位が低いのです。そのうえ彼は極端なイスラム教の教義や民族意識に染まり、とうとうイラン永住を決意、妻子2人を監禁状態に置いてしまい、これに妻が文句を言うと暴力まで振るうようになりました。
それに耐えかね国外脱出をする話しです。
これはイスラム文化をアメリカ人の視点から見ての観察です。
参考になります。機会があったら読んでみてください。
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