2021/06/13
脳は生きて機能していると電気を発生させます。
まるで発電機です。およそ30ワットの電気だと言われています。
薄暗い電球が一つ点灯する位です。
それを頭皮上で測定したものを脳波と呼びます。
脳が発電した30ワットの電気は頭皮を通過すると極端に小さな電気に変わります。つまり間にある頭蓋や頭皮があまり電気を通さないのです。通電が悪いのです。
脳波の単位はマイクロボルトです。μVと書きます。マイクロボルトとは百万分の一ボルトです。それをパソコンのモニターで見る為には増幅する必要があります。
つまり脳波計とは単に増幅機器、アンプです。
そしてもう一つ忘れてはならないものが脳と脳波計を接続させるものです。
それをエレクトロードと呼びます。
エレクトロードはリード線の両端に必要な部品がついたものです。
一端には電極、もう一端にはコネクターがついています。
電極は頭皮に取り付けます。コネクターはアンプに接続させます。
コネクターはただ差し込むだけですが、電極の頭皮への接続は幾つか方法があります。最も一般的なものはペイストと呼ばれる通電する糊のようなものを使います。それを電極に付け頭皮に貼り付けます。
最近流行っている電極はドライ電極と呼ばれるものでペイストが不要です。何も付けずドライのまま使えます。これを使うと頭が汚れません。ペイストを使う従来のものは使用後頭にペイストもしくはジェルが残りべとつきます。
これは電極が大きく中に回路が入っています。その回路がノイズを削除します。そしてインピーダンスという抵抗値が高い状態でも測定を可能にします。
しかし回路が含まれる電極は高価でそれを20個使ったドライキャップは数百万円もします。
サイズ違いが必要だったり、電極を取り替えることが定期的に必要だったりします。
もう少し安価になったら使ってみたい気もしますが、普通の安価なエレクトロードを使っての脳波測定の方が精度も良さそうです。
あえて高価なあまり精度の良くないものを使う必要性を感じていません。
もう少し安く精度が上がったら購入を考えたいとは思います。
>> 詳しいプロフィール
© 2009 Neurofeedback Japan