2021/06/09
言葉について
簡単な言葉を使うことを良しとする英語
難しい言葉を並べる日本語
そんな意見は穿った見方でしょうか?
日本語が難しく大変な思いをしました。
ニューロフィードバックの勉強は全て英語でした。
それを帰国後日本語で説明したり、ホームページを創る必要がありました。
当時は誰もニューロフィードバックを知らず、説明するのが大変だったことを覚えています。
相手に思った事を伝えるのが言葉の役目です。
そのためには相手の知識のレベルが問題になります。
まず前提として相手が話していることの内容をすでにどれだけ理解しているかどうかが問題です。
良いプレーヤーが良いコーチとは限らないように、その分野で優れている人がその分野の良い先生になるとは限りません。
例えばニューロフィードバックの説明するのに脳波の事を相手がある程度知っていると思って説明を始めてしまいます。
脳波は云々、アルファ波は云々から始めるととても長い話になりそうです。そしてそれは少し専門を外れてあまり自信のないグレーエリアに入っていくことも意味します。
そこに問題があります。こちらが長く勉強をしている分野については部外者が何処まで知っているかが分かり難くなります。
こちらが慣れないスピーチをするような時は特に悪い。なぜならあがってしまい相手が何処まで理解しているかを思いやる余裕がありません。
言葉を創る訳ではないのですが、どの言葉を訳語に当てるかを考えねばならないことが何度もありました。
そしてまた、英語と日本語は違う脳の部位を使うのでしょう。
言葉の切り替えが難しいと感じる時が多々ありました。
同時通訳は素晴らしい。とても出来ません。
英語を聴いて理解することとそれを日本語で説明することを違う仕事です。
英語での勉強会で、隣の日本人に「今何て言った?」と訊かれて答えられずに困ったことがあります。
私の英語力はニューロフィードバックを理解するのにやっとで、まだまだ中途半端なもののようです。向上の余地ありです。
しかし英語が不可欠な仕事のおかげで否が応でも学ばなければなりません。
それが後押しとなり英語力が伸びたことも否めません。
それはそれで良かったです。
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