2021/03/20
スターマンが実験に使った最初の装置はアナログの簡単な脳波計に二つのランプが装着され、徐波が増えると赤いランプ、SMRが増えると緑のランプが点く簡単なものでしたが、市販されている訳ではなく、自作のものでした。
最初にニューロフィードバックの療法所を開いたマーガレットもスターマンが作った装置を使っていました。
その後より簡単にニューロフィードバックができるようにオスマー夫妻が開発した装置はコンピューターを使いかなり使いやすくなりました。
しかし2台のコンピューターをグラスファイバーで繋ぎ同期性を高めたり、装置もソフトもまだまだ大げさな高価なものでした。
さらなる技術進歩でより簡易的な2チャンネル、同時に2か所の脳波測定とトレーニングができるものが現れました。
値段も安くなり数十万円で購入できました。
しかしここでQEEGが登場し、事態は変化します。
1980年代より開発が進められた技術です。
QEEGとは定量的脳波検査のことです。
測定したデータを年齢別標準データベースと比較することにより「定量的マッピング」(脳の部位別にカラーで表示させる技術)、ブレインマップを作成します。
そのためには多くのデータが必要です。つまり装置の多チャンネル化が進みました。そしてまたデータベースも必要です。
簡易型の安価なニューロフィードバックの装置ではブレインマップは作れません。そのため高価な多チャンネルのものが必要です。
脳波の専門知識も必要で、測定だけ自分で行い、データを専門家に送り、その結果だけ受け取るトレーナも出て来ました。
但しその値段が一件500ドルから1000ドルかかり、なかなか手が出ません。
そこでそれを払えるほどニューロフィードバックのトレーニングの単価が上がってしまいました。
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