2021/03/16
ここまでのニューロフィードバックの実験研究においてあまり取り上げられてない重要なポイントがあります。
それは最初のスターマンの研究員メアリーの癲癇発作に対するSMRトレーニングにすでに組み込まれていました。
それは徐波の減少です。
実はスターマンが最初に作ったニューロフィードバックの機材には2つのランプが付いていました。緑と赤のランプです。
SMRが増幅すると緑が、徐波が増幅すると赤いランプが点灯しました。トレーニングは緑を点灯させ、赤を点灯させないものでした。
最初から増幅させるSMRは注目されましたが、減少される徐波はあまり注目されませんでしたがそれが効果を生み出す重要な要素であった可能性が高いと思われます。
ある研究者は徐波を下げることの方がSMRを上げることより重要と考えます。そしてその考えに一理あるように思えます。
実際にSMRトレーニングを行うとその上げ辛さに気付きます。
SMRの振幅はあまり変わらず、徐波と速波が減少し、その結果相対的にSMRが増幅したことになります。
つまりほとんどのニューロフィードバックのトレーニングは余計な脳波の出力を下げるように設定されています。
脳波の周波数帯域を3つ分けます。徐波と速波とリワード周波です。そして徐波と速波を減少させ、リワード周波数を増加させます。
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