2021/03/14
この脳波を増幅させることができると餌をもらえる機械に繋がれた猫がSMRの増幅に成功したのです。餌という褒美を得ることで、その行動を強化したのです。強化子は餌、SMRの増幅がそれで得られた行為です。
猫ですらこのような方法を使うと脳波特性を希む方向に変化させることができることが分かりました。そしてそれらの猫に発作に対する耐性があることが判明したことでニューロフィードバックのトレーニングが始まりました。
SMRはたまたま選んだ脳波だったのです。
SMRとはセンサリー・モーター・リズム(Sonsory Motor Rythm)の略です。
普通脳波の名前、アルファ波とかベータ波という名前は周波数帯域に対する名前です。何ヘルツから何ヘルツがアルファ波と決められています。
しかしSMRは周波数以外に場所も特定します。
センサリーモーターストリップ(Sensory Motor Strip 感覚運動野)で測定される12ヘルツから15ヘルツの脳波をSMRと呼びます。
この脳波だけ特別で部位が特定されるのです。つまり他の部位で見られる12~15ヘルツの脳波はベータ波の低い部分ということでローベータと呼ばれます。
それが正しい呼び方ではあるのですが、例え他の部位で見られても慣用的にSMRと呼んでしまうこともあります。要注意ですね。
SMRを増幅させると多くの場合癲癇の発作に影響がでます。と言っても直ぐに全く無くなる訳ではありません。発作の閾値が上がっていき、頻度が減り、程度が軽くなっていきます。
運が良ければ少ないトレーニング回数で完治もあり得ます。
特に副作用は報告されていません。
もし癲癇の発作で困っていればぜひ一度試してみてください。
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