2021/03/13
行動の強化
言葉も分からない知能も恐らく人間より劣る他の動物に上手に芸を仕込むのは大変な技術が必要そうです。
芸の教え方はただ褒める、褒美を与えるです。
忍耐強く希む行動をするのを待ち、その行動をしたときすかさず、間を開けずに褒美を与えます。それを繰り返すとその行動をする回数が増える。それを行動の強化と言います。
その際大切なポイントがあります。それはすかさず間を開けずです。その行動と褒美を結びつける必要があるのです。
行動主義心理学における強化とは、条件づけの学習の際に、刺激と反応を結びつける手段または、それによって結びつきが強まる働きの事です。
リワード(褒美)は 言葉および物理的報酬が非常に効果的です。
この方法を使った療育は自閉症児に大きな変化をもたらし大変効果的であることが証明されています。
その方法はABAと呼ばれています。
ABAは大変有効で素晴らしいものです。
この方法は人間を動物扱いしているとの批判もありますが、効果があればなんでも良いと思うのは間違いでしょうか? それに私たちも勿論動物の仲間です。同じように扱っても良さそうです。
但しこの方法は週40時間の1対1の療育を2年以上にわたって行うというインテンシブなものです。大変な労力です。時間とお金が必要です。
このABAの弱点をカバーするのがニューロフィードバックです。
ABAで行う褒美を与える行為の回数を超えることが容易にできるのです。
そしてそのリアルタイム性も機械とコンピューターを使うことで高められます。
そして一番良い点は時間と経費の節約になります。
ニューロフィードバックの30分のトレーニングで獲得する褒美の回数は、ABAで得ることのできる1週間分に匹敵します。
褒美の回数が効果の程度にかなり直結しそうです。
それでもやはりニューロフィードバックのトレーニングを受けるには時間も費用も掛かります。どうしても今の状況を変えたい人以外はなかなかできません。
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