2021/03/12
偶然にも以前の実験に使った猫が次の実験に紛れ込んでいて実験結果を歪めまてしまいました。その原因も探すうちにそれが脳波トレーニングをした猫だということがわかりました。そしてその猫たちには発作に対する耐性があったのです。
つまりたまたま起こった実験の不備で、実験動物の混在によってある特定の周波数の脳波を増加させることのできるようになった猫は発作に対する耐性を持っていたことが判明したのです。
そこからその脳波の増幅が発作の耐性を高めることがわかりました。
そしてそれを人間で試したら同じ結果が出たのです。これは後に分かった事ですが発作の耐性を高めてすぐに影響の出やすい人とそうでもない人がいるのですが、ここでも幸いなことが起こり最初の被験者の女性が効果の出やすい人だったのです。
数回のSMR増幅トレーニングで持病であるてんかん発作が 大きく改善されたのです。彼女は運転免許証を取得できるまで回復し生活の質がかなり向上しました。
彼女が使ったニューロフィードバックの機材は恐ろしく簡単なもので、SMRが増えると緑のランプが点灯するものでした。
彼女への支持は緑のランプの点灯回数を増やすことでした。こんな簡単な機材を使っても効果があるのならリワードと呼ばれる褒美は何でも良さそうです。
このようにニューロフィードバックはその生い立ちから非常に印象的です。こうやってみたらこうなった、だからこうしよう。それがニューロフィードバックの生い立ちです。
最初は SMR という脳波を増やすことから始めました。
その増やし方は外からの力を使うのではなく自らの力で増やすことを覚えることでした。電気を流したりとか刺激を与えたりとか侵襲的なことを一切していません。
ただSMRが増えたときにそのことをリアルタイムに知らせます。脳波は波で増えたり減ったりします。増えたときに褒美をもらうとSMRが増えます。
これは動物に芸を教えることに似ています。望む行動をしたときに褒美を与えその行動が起こりやすくするのです。
人の場合褒美はきれいな音だったり、映像だったり、得点だったりして餌(食べ物)である必要はありません。
これを行動の強化といいます。
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