2021/03/11
扁桃体(Amygdala)は、側頭葉内側の奥にあるアーモンド形の神経細胞の集まり。感情に関する重要な役目をする大脳辺縁系の一部です。
ここの正常な発達がその後の人生に大きく影響を及ぼします。児童虐待やネグレクト、不十分な愛情などにより未発達のまま成長する子供がいます。
自分の責任ではない虐待やネグレクトで偏桃体が未成熟だと心のレジスタンスが多き異なります。成人してからどれほど努力を重ねてもいたしかたのないこともあるということを理解する必要があるのかも知れません。
扁桃体は事象の感情面の記憶に関わります。特に恐怖が強く作用します。
恐怖を感じての硬直 や呼吸と脈拍の増加、ストレスホルモンの放出などの多くの恐怖行動に関わっています。
また扁桃体は長期記憶の前段階の記憶固定 の調節にも関わっています。学習される出来事の後の感情面が強いほど、その人の持つ出来事の記憶の保持が強化されます。
腹が立ったこと、悲しかったこと、嬉しかったことは忘れません。記憶に定着していきます。
これを学習面に使う方法があるといいのですがなかなか英単語に怒ったり、数学の公式を愛したり、信長の死を悲しむことはできるかもしれませんね。
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