2021/03/07
私たちは無意識に視界に入る膨大な情報から自分に必要なものだけを取捨選択しています。またその情報量を出来るだけ少なくしようと常に試みているのです。必要最低限の情報です。
脳は大食漢で体のエネルギーの20%以上も消費しています。私たちの体は小さな車体に大きなエンジンを乗せた燃費の悪い車のようです。
一説によると脳の全ての神経細胞が同時に発火すると数秒でエネルギーが枯渇し、気を失うそうです。何だかてんかん発作に似ています。
だから脳は常に出来るだけ省エネ運転をしているのです。
視覚情報は膨大な量で入って来るものを全て処理しているわけではなく、常に取捨選択して必要最低限の情報を処理します。
脳の一番大きな命題はサバイバルです。生存の為に必要最低限の情報を選んで入力しています。
だから同じ部屋にいて同じことを目撃したり同じ体験をしてもこれぞれの個人によりまるで違う出来事のように体験します。
ある事件が起こると体験者の話が全く違ったりします。特に加害者被害者がいるときは大きくことなります。
嘘を付くつもりがなくとも人は自分を出来るだけ良く言います。立場が悪くならないように取り繕います。
そして驚いたことにそれを本人も真実だと思うのです。
思考は現実化すると言います。それはいつも思っていることに関係することが目に入ると無意識の取捨選択の選択の中にそれを入れるからだと考えられます。
例えばマンションの購入を考えているとマンション販売の看板やチラシ広告に目が向きます。
人は無意識の内に入力情報の取捨選択のガイドラインを変えていくのです。
思考は現実化することの根拠がここにあるのです。
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