2021/03/03
私達が他人の行動を理解できるのは脳内のミラーニューロンのおかげです。
これは見たことを自分がしたことのように共鳴する運動神経細胞です。
ミラーニューロンは、まわりで起きることに対し、予測したり、、感情移入を行うことで他者の感情を体験したり、模倣学習を行ったりするのを可能にします。
人間の子どもたちは模倣による学習が非常に速いのに対して、サルたちは非常に苦労します。それもミラーニューロンが人間の方が活発だからと推測されます。
また自閉症の患者においてはミラーニューロンの活動が不活発であることが報告されています。
ミラーニューロンとは、脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞です。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように\"鏡\"のような反応をすることから名付けられました。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感能力を司っていると考えられていまう。
fMRIによる脳イメージング研究によって、ヒトの下前頭回と上頭頂葉が、実際に行動する時と他者の行動を観察する時の両方で活動を示すことが分かり、この領域にミラーニューロンが存在し、ヒトにおけるミラーニューロンシステムを構成していると考えられています。
ミラーニューロンシステムはブローカ野に近いのでヒトの言語は、ミラーニューロンによる身振と理解のシステムから生まれたと考えることもできます。
また性差もありそうです。女性の方が有利そうです。
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