2021/02/26
フラッシュカードをご存知ですか?
これは漢字や数字、物の名前などを書いたカードを子供に見せながら、名前を言い、高速(1秒以内)でめくっていく手法です。
魔法の幼児教育の方法のような印象を受けるのですが、これは子供の右脳の鍛え頭をよくしたりIQがアップさせるものではありません。
フラッシュカードの目的は、「大量の情報を脳にインプットし、知識をインストールさせる」ということです。
素早くカードをめくっていくことで脳の理解がついていきません。
考えることができないので、理性のブロックが外れ右脳に直接入ると言われています。これを繰り返すことにより、「大量の情報を脳に刷り込める」というのが最大の目的です。
大量の情報を一気に刷り込めるので、メリットはあると思います。
まずはそのメリット(効果)についてご説明させていただきます。
このように、刷り込んでいけるのでどんどん知識が増えていきます。
世の中のことを早く教えるという目的においては効率的な教育法です。
2歳の子供が「あ・い・う・え・お」を読めるようなるのです。
これを自閉症などの発達障害のお子さんの教育にもちいて大きな成果を上げている団体があります。
一説によると発達障害児は左脳より右脳が活性化しているので右脳を使うフラッシュカードは発達障害児に最適だそうです。
これで知識を増やし、自信を付け、他の分野でも良い影響が出てきます。
私はフラッシュカードの原理を自閉症のトレーニングに応用しました。
それはリワードを2つ以上に設定し、左脳ではプロセスし難く、右脳を刺激する方法です。例えばリワードにアニメを見せながら、「カンカンカン」と音をさせます。さらに幾何学模様が変化する小窓を重ねます。
するとそれまでリワードに興味を示さなかった重度の自閉症のしゅん君が急に大人しくモニター画面を見始めたのです。
左脳が認知できる前に右脳がリワードを認知しているのか、はたまた他の理由か不明ですが、他の自閉症児にも試しましたが、このマルチリワードシステムは普通のリワード画面に集中できない重度の自閉症児になかなか効果的です。
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