2021/02/04
99%ってもうほとんど全員ですよね。
米のアメリカンフットボールリーグ「NFL」の選手が、プレー中の衝突やタックルで受ける脳のダメージで元NFL選手のなんと99%が脳に重大な障害を負っていることがわかりました。
ボストン大学の研究チームが死亡した選手たちから提供された脳のサンプルを分析した結果です。
研究チームは202人の選手の脳サンプルを分析しました。
202人のうち177人(86%)に「慢性外傷性脳症」の病変が見られました。最高レベルの元NFLの選手111人では110人(99%)に慢性外傷性脳症の病変がありました。
慢性外傷性脳症とは、ボクシングやアメフト、柔道の選手などに多い病気です。プレー中に脳への打撃が繰り返され、何度も脳しんとうを起こすと発症する脳神経系の病気です。
記憶障害やめまい、うつ病、認知機能の低下など認知症やパーキンソン病に似た症状が起こります。しかし困ったことに、MRIやCTスキャンなどの脳画像には病変が写りにくいため、診断がつきにくいのです。死後に脳を解剖して初めてわかるが多いことから、この診断名がつきました。
重度の慢性外傷性脳症の病変があった84人を調べると、80人(95%)が認知症を発症していました。
慢性外傷性脳症の症状は、選手が引退してから何年もたってから現れます」と警告している。
NFL選手の脳の後遺症問題では、多くの元選手がアルツハイマー病などに悩み、自殺も相次いだことから、元選手や家族ら約5000人が原告となってNFLに対して集団訴訟を起こした。
2015年4月、NFLが10億ドルの賠償金を支払うことで和解していますが、一部の元選手らは、NFLはプレーの危険性を理解せず、安全策を講じていないと批判を続けています。
どうも脳は私たちの思っているよりずっともろく壊れやすく、しかもその損傷がMRIやCTスキャンでは分かり難いので、病院に行っても異常が見つけられないことが多いのです。しかしそのその損傷は長く止まり、引退後に災いをもたらしているのです。
脳震盪は一度ならそれほど重症ではないことが多いのですが、その回復には半年か一年かかります。そして治りきる前に再度経験すると重症化しやすいのです。
しかし絶望する必要はありません。引退した選手たちが症状が良くなったことを報告している事例が増えているのです。
実際に良くなった元選手の人の体験談をアメリカの学会で聴く機会を得ました。
ニューロフィードバックで脳を鍛えることで良くなるのです。
しかもニューロフィードバックで一般的に使われる脳波による脳スキャンなら器質ではなく、機能を見ているので、MRIなどで見つけられない小さな脳損傷もそれが機能に影響を与えるものなら探知できるのです。
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