2021/01/21
自閉症はなかなか強敵です。
かなりのトレーニングが回数が必要です。
しかし時として大きく変化することがあります。
それが最初の1回の場合が多いのですが、何回も繰り返すとしばらく何も変化が無いように見える時期が続き、その後大きな変化が起こることもあります。
これはきっと小さな変化が起き続けているのに気付かず、ある時それが行動に現れて気付きにつながるのでしょう。
初回の場合は、今までやったことのないことを脳が体験し、新しい刺激が起こって変化につながるのでしょう。
また変化は右上がりにまっすぐ進むことはなく、必ず良くなったりその反動で悪くなったりを繰り返し、少しづつ良くなります。焦る気持ちは良くわかりますが、早い変化はぶり返しがあります。小さな変化を積み重ねていきましょう。
自閉症は手強く、初回は測定どころか、トレーニングも出来ないことがあります。大人しく座ることが出来ず、母親の膝の上で行うこともあります。
座ることが解決すると次はセットアップです。測定やトレーニングの準備をするのですが、これも大仕事のことがあります。
まず触れることができない。それだけで泣く。
怖がられないように勤め、笑顔を絶やさず、優しく、少しずつ、そして許可を取る。
「これから耳にこれを付けるけど、いい?」
「痛くないからね。」
相手に見せて、触らせて、安心させて、許可を得たら進む。
「いいよ。」
「ありがとう。偉いね。強いね。助かる。」
こうやってトレーニングの準備が進んでいきます。
しかし許可をもらえなかったり、泣き止まないで準備も出来ないことがあります。でも諦めないでください。ASDの子は新しいことが苦手です。
二度目はもう新しいことではなくなるので少し手強さが緩和します。
今度はきっと許可を得ることができます。
一緒にゆっくりと良くなっていきましょう。
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