2021/01/07
「どもり」は最近差別用語とみなされ放送禁止用語になっているそうです。
だからここでも吃音と呼びます。
吃音(stuttering)とは、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないことをいいます。言い初めに言葉が連続する(連発)、言い始めに声が出ない(難発)、言い初めが長くなる(延発)などがあります。
原因は分かっていません。
MRIの検査によると発語時に優位となるべき左脳が、吃音者ではそうならずに逆に、右脳の過活動を示します。脳の左右の言語に関わる運動脳野の機能分化が進んでいないことが分かりました。
つまり話し始める時に本来言語野のある左脳優位になるべきところ吃音者は右脳の方が忙しく働いているのです。
利き手があるように利き脳があり、それがしっかり確定されないと機能不備を起こし吃音につながります。
吃音はしっかりと利き脳が確定していないと起こります。
ニューロフィードバックで優位脳、左脳の言語野の機能を高めることでそれが改善します。
吃音については吃音遺伝子が少しずつ特定されてきています。
米国立聴覚障害・コミュニケーション障害研究所によると吃音は家族に吃音者がいることが多く、遺伝の可能性を示唆したいますが、遺伝子の特定には至っていません。
発達障害と吃音は併発することが多いようでてんかんや発達遅滞とも併発します。
一般的には言語聴覚士と呼ばれる専門家が治療を担当します。抑制法、修正法などのテクニックが開発されています。また呼吸法も使われます。
また興味深いものには脱感作療法的訓練があります。
これはどもりながら話すことに馴化させたり、どもって緊張した場面や、嫌な場面を想像し、簡単な状況から順に慣らしていく方法です。
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