2020/12/24
小さくて、おまけのようなのに、生きていくのに一番大切な組織。
視床下部は視床の下にあるので下部と付き視床のおまけのようで、重さが4グラム程の小さな組織ですが体温調整、食欲、睡眠覚醒など人にとって最も重要な整理活動を管理しています。
視床下部は交感神経、副交感神経やホルモンを調整し、ホメオスタシス、恒常性に対し重要な役割を果たします。
ここは摂食行動、性行動、攻撃行動、睡眠など、本能行動を担当しています。
視床下部は体温調整、摂食行動、睡眠・覚醒、ストレス反応、性行動などを調整しますが、単独ではなく、複数の行動をバランス良く調整しています。例えは非常時には代謝レベルを高め、体温や血圧を上昇させ、睡眠や性行動を抑制します。
大変小さな組織ですが、重要な大きな役割を持っています。
以下にその役割とまとめました。
体温調節
気温が変化しても体温を一定に保つことができると行動が広がり生存に有利です。視床下部は体温調節の中枢です。また体温はサーカディアンリズムや、摂食行動によっても変化します。
体液の恒常性
腎臓の水分の再吸収の程度を決定し、血液の浸透圧を制御します。
摂食行動と代謝
生存の為のエネルギーを管理します。摂食行動と代謝レベルの調整です。多すぎる時は糖質から脂肪へ、不足の時は脂肪からエネルギーに変換します。
性行動の調整
女性の月定周期も視床下部からのホルモンによって影響を受ける。
ストレス応答の調節
心理的、肉体的ストレスに視床下部に入力され、ストレスに対して全身の防御反応を引き起こし、ストレスは睡眠や性行動を抑制するはたらきをもちます。
睡眠・覚醒の調節
視床下部が睡眠・覚醒を司っていることは古くから知られており、視床下部の前方部には睡眠中枢が、後方部には覚醒中枢が存在するようです。
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