2020/12/23
海馬は最近テレビの科学番組などで記憶に関係する部位としてよく聞く名称です。海馬とは海の馬と書き、面白いことに英語の直訳、sea-horse はタツノオトシゴのことです。つまりこの部位はタツノオトシゴに似ているというのです。
どうですか? そんな風に見えますか?
海馬( hippocampus)は、大脳辺縁系の一部で記憶や空間学習能力に関わる脳の器官です。ここはアルツハイマー病における最初に変化する部位として知られ、最も研究の進んだ脳部位です。
主要機能が記憶である海馬が最初に変化するので、アルツハイマー病の最初の兆候は記憶障害です。
しかし私たちの脳は忘れるように出来ています。短期記憶を長期記憶にして覚えるのには、その必要性を感じ、感情が含まれたりする必要があります。
物忘れイコールアルツハイマー病ではありません。
海馬は脆弱で長期のストレスでコルチゾールの分泌が増えると神経細胞が壊れ委縮します。PTSDやうつ病の患者ではその海馬の萎縮が見られます。つまりそれらの病状では記憶障害が起きやすいのです。
反対に嬉しいことがあると海馬における長期記憶が増強します。
>> 詳しいプロフィール
© 2009 Neurofeedback Japan