2020/12/09
「どうせ私の気持ちなどあなたには分からい。」
ドラマとか実際にも聞き覚えのあるセリフです。
これが私には良く分からない。
なんで当たり前のことを敢えて言うのだろう。
当たり前ですよね。人の気持ちなど分かる訳がない。
超能力者ではないし。
共感(empathy)は、他者と喜怒哀楽の感情を共有することもしくはその感情のこととされます。例えば他の人が悲しそうだと自分も悲しくなることがそれで、これは私たちが生まれ持ったものであるとされます。
そしてサイコパスと呼ばれる反社会性パーソナリティ障害を持つひとは共感の欠如が見られます。
共感が友情を生み、愛情を育てます。しかし多くの共感が誤解だったり、認識違いだったら私たちの人間関係の多くは誤解の上に成り立つことになるかも知れません。
共感に関して面白い実験があります。
猿の脳にセンサーを付け、別の猿を観察させると別の猿が腕を動かすと見ている猿の腕を動かす脳の部位、運動野が活性化されたと言うのです。
これが共感の根本にありそうです。
もしかしたら多くの共感が誤解の上、かってな思い込みから成り立っていたらどうでしょう。その可能性は否定できません。
もしかしたらこの社会は大部分誤解の上で成り立つ虚構なのかも・・
私たちの脳は言語と共感の為に多くのリソースを使います。そのリソースを他のことに使うことができると超人的な脳力を発揮します。それがサバン症候群です。
それは自閉症であまり話さず共感できない人の中に、超人的な記憶力とかフォトグラフィックメモリとかの能力を発揮する人がいることを言います。
感情に関連する側頭葉と言語野のトレーニングをすることで自閉症に大きな影響を与えることができます。その際サバンの人の能力はどうなるのでしょう?
>> 詳しいプロフィール
© 2009 Neurofeedback Japan