2020/12/07
シータ波はアルファ波より低い周波数帯域の名前です。
英語で脳波の話をすることはあまり無いかもしれませんが、もしそのような機会があれば発音にご注意。シータはTheta、thサウンド、カタカナでは「セ」の方が近いような。
アメリカでの学会参加時に通じなかった経験があります。
シータ波は徐波の代表で、シータ・ベータレシオ(指標)にも使われます。
この指標はADDの診断基準の一つであり、また認知力低下の指標にもなります。
徐波と速波の割合を表します。つまりブレインスピード、どのくらいの速さで脳が機能しているかを示します。
電車の中でうとうとしているような時に優位になる脳波です。
シータ波ヒーリングという言葉を聞いたことがありますか?
シータ波状態になると潜在意識が働きヒーリングパワーを発揮するそうです。しかし何かをしようと意識すると、例えば誰かを治そうとか思うと、シータ波状態は失われます。
以前にシータ波ヒーラーの方の脳波測定をする貴重な機会を与えていただいたことがありますが、ヒーリングを始めるとベータ波優位の脳波に変化しました。シータ波状態とは全く異なるものでした。残念。
シータ波状態は確かに潜在意識優位の状態です。
アルファ波がリラックスと関連しているかのように思われていますが、目を閉じ安静にしているとアルファ波はもはやリラックス状態を示さず、それをシータ波に譲ります。
リラックスが進むとアルファ波は減衰し、シータ波が増えて行きます。そしてそのレベルが重なることを「クロスオーバー」と呼びディープステート・トレーニングの目指すところです。
ディープステート・トレーニングの最中の脳波変化をモニター上で見ていると、まるでアルファ波は顕在意識でシータ波は潜在意識を表しているように見えます。
ディープステート・トレーニングの効果は大きく脳に変化を与えます。シータ波状態は催眠状態に似ています。被暗示性が高まります。
大変興味深い体験です。ぜひ一度試してみましょう。
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