2020/11/18
扁桃体を知っていますか?
名前は聞いたことがありますか?
最近はよくテレビで脳の特集をやっています。そんな時に聞きそうな名前です。
これは脳内にある器官です。感情の中心と考えられています。大変重要な器官なので覚えておきましょう。
脳の内部の名称など知らなくてもいいのかも知れませんが、多少の知識はそれぞれのトレーニングの目的な理由の理解を助けます。
扁桃体(Amygdala)は、側頭葉内側の奥に存在あるアーモンド(扁桃)形の神経細胞の集まりのことです。アーモンドのことを扁桃と言ったそうです。今では誰もがアーモンドと呼びます。ここは感情と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられています。
ここは側頭葉の中に隠れていますのでニューロフィードバックトレーニングをするにはリーチが難しい点もあります。側頭葉のトレーニングT3,T4のトレーニングもある程度リーチしているようです。
扁桃体も他の部位と同じように左右に二つあり、それぞれの半球の機能の違いを反映しているのかも知れません。しかしまだそれは確認されていません。
さらに強く働きかけるにはバイポーラ・トレーニングをやります。
バイポーラ・トレーニングは頭皮上に二つの部位間のトレーニングですので、t3とt4の間にある扁桃体にリーチします。
「扁桃体」からの感情的欲求が出てきてそれを「前頭前野」の理性が抑えます。
扁桃体は感情の源で生理的欲求を発生源でもあります。まるでアクセル。
そして前頭前野の主な働きはブレーキです。
例えば電車の中の痴漢行為などは扁桃体からの性的欲求が前頭前野の理性的判断を上回ったときに起こります。
最近高齢者のドライバーがブレーキとアクセルを踏み間違え事故を起こしています。それと同じことが前頭前野の働きが低下している人の脳内で起こります。しかしこの場合は高齢者より若者の方が多そうです。
脳の発達は中から外へ、後ろから前に向かっています。
最後に成熟するのが前頭前野です。
なんと発達が完了する平均年齢は「女性が25歳」、「男性は30歳」とも言われています。
30歳以下の男性はブレーキがまだ完成されてないので、危険なことやすべきでないことをしがちだというのです。
アメリカでの調査では重犯罪者の多くは前頭前野に問題を抱えていたそうです。
ブレーキ機能が正しく機能しなければ犯罪を犯す可能性が高まるのは当たり前のことです。つまり犯罪者の犯す多くの犯罪は病状の一つであり、治療の対象かも知れません。
実際にカナダのオンタリオ刑務所で囚人を数千人脳トレーニングして前頭前野の活性化をしたら再犯率が極端に下がった事例があります。
前頭前野の発育を促し、ブレーキ機能を高める最も良い方法は脳波を使う脳トレーニング、ニューロフィードバックです。ピンポイントに前頭前野のトレーニングが可能です。
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