2020/11/13
人格の形成に記憶は不可欠に思えます。
こんな事あった、あんな事があった。その時私はこう振舞った。
私はこういう時はこうする傾向がある、それが人格を作ります。
それが人格を形成するのなら、記憶を失ったら人格が無くなるのでしょうか?
記憶は嘘をつくと言われ、以前ほど信憑性を失いました。
それは記憶のメカニズムにその理由があります。
記憶は出来事の事実的側面と感情面に分かれます。
事実的側面はさらに、色、音、匂いと分解され貯蔵されます。
多くのパーツに分解されるのです。
そしてそれを思い出すときに再構築します。
ステップが多く、複雑で間違いの起こる可能性を増やします。
再構築の際、小さなパーツの差し違いが起こることがあります。
あなたにとって正しいこと、間違っていること、楽しいこと、嫌なこと。それを決めるのはヴァリューシステム、価値観です。
その一番大切な価値観はこれまでのあなたの経験したことの記憶の上に成り立ちます。その記憶の信憑性が低いと人生の確かな基盤の一つが怪し気です。
無常と戦い、不確性を排除し、まるでそんなものは存在しないかのように日々を送っていても何かがにじり寄って来るようです。
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