2020/11/02
人は一日の1/3の時間を寝て過ごします。睡眠はとても大事な生活の一部です。睡眠障害は重大な結果を招きます。
睡眠不足の蓄積が、がん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、うつ病などの精神疾患、認知症など、さまざまな疾病の発症リスクを高めることが、研究から明らかになってきています。
米国の大規模調査では睡眠時間が7時間の人が最も死亡率が低く長寿でした。短い睡眠も勿論のことながら8時間を超える睡眠時間の人は死亡リスクが上昇するという結果がでています。
成長過程により必要な睡眠時間が変化します。生後15日までは、16時間~18時間寝ます。2カ月ほどたつと、しだいに睡眠時間は短くなり運動量が増えるに従い、睡眠時間は短くなっていきます。
1歳までは14時間~15時間睡眠を取り、1歳児~3歳児は12時間~14時間寝るといわれています。
幼稚園児になると11時間〜12時間の睡眠で活動ができます。
小学生は、10時間~11時間の睡眠が必要です。
中学、高校生になると、もう少し睡眠時間は短くてもよいようです。8.5時間~9.5時間といわれています。
以前は4当5落などといい、4時間睡眠で頑張れば合格する、それ以上では不合格といわれたものですが、とても睡眠の生理とは一致しません。
睡眠不足は生産性を低下させ勉強の効率を下げます。受験生は、睡眠時間を確保しながら上手に勉強することが大切です。
18歳になると、7時間~9時間の睡眠で十分だといわれています。それ以降は、10年で10分短くなります。
45歳では6時間〜7時間、65歳では6時間というわけです。
80歳、90歳になると、年を取って疲れやすくなり、横たわる時間は増えるのですが、途中で起きる時間も増えているのです。
お年寄りの睡眠は、浅く、途中で起きて、レム睡眠が少ない、というのが特徴です。
とはいえ、現代社会は、どんどん睡眠時間を短くしています。NHK の調査によると、日本人の平均睡眠時間は、この40年ほどで約1時間短くなっています。夜10時の睡眠者率は1960 年代には65%でしたが、1995 年には25%を切りました。都心では、24時間営業のスポーツクラブやスーパーが当たり前の時代です。
また、睡眠には性差があり青年期は男性は夜型傾向が強く、45歳を超える頃から男性が朝型化していき、55歳くらいになると女性と男性が逆転し、男性の方が朝型となります。相手に無理に合わせると夫婦の不和の原因となる可能性があります。相手を尊重し、自分に合った睡眠が取れるといいですね。
驚いたことに、ADDはただの睡眠不足の可能性があります。
十分な睡眠を取れば薬は不要かも知れません。
ADDの脳波特性と睡眠不足の人の脳波が大変似ています。
というより、ほとんど違いがありません。
だからADDを疑ったら、良く寝てみてはどうでしょう?
毎日の睡眠時間をスケジュールが許す範囲でできるだけ伸ばしてみてください。
それだけで問題が解決するかもしれません。
現代人はあまりにも忙しく、寝る間もないというのなら、通勤時間、昼休みを使えませんか? 通勤時間に眠れるといいのですが、なかなかそうはいきそうもありませんね。
昼休みの方が現実味がありそうです。
デスクでのパワーナップはどうですか? 女性は難しですか?
コーヒーナップを試してみませんか?
コーヒーを昼寝の前に飲むのです。
20分後にアラームをセットします。
カフェインが吸収され効果を出すのに約20分かかります。
つまり20分後の目覚めがカフェインの助けを借りスッキリというわけです。
夜の睡眠の質を高めるのも健康に役立ちます。
ニューロフィードバックのSMRトレーニングが睡眠の質を高めることは古くから知られています。一度試してみませんか?
SMRトレーニングの効果を体感するには5回程のトレーニングが必要です。
なかには一度で効果を感じつ人もいます。
猫は寝子ともいい、寝る子どものことだとか。もしかしたら猫は寝てる間に生きていて、別世界に存在し、起きている間はただ肉体を維持するために食事をしているだけなのかもしれません。
映画の「マトリックス」は印象的でした。もしそんな世界で暮らせるのなら、何故起きたいのかよく分かりません。
私は寝るのが好きです。あまり長くは寝ませんし、目覚めるのも好きです。
夢をよく見ます。そして楽しい夢が多いのです。若い頃はフロイトの夢判断が面白く感じました。
今は明晰夢が興味の対象です。そういえば以前に流行った映画に「インセプション」という夢を主題にしたものがありました。大変興味深いものでした。
その中で夢の中の夢の話ができてますが、実際にそんな夢を見る人に先日お会いしました。
それは夢から目覚めたことを夢見たそうです。起きたと思ったらまだ夢の中。興味深い話です。
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