2020/10/08
暴力的なビデオを見た直後の子供の遊びは暴力的になる。
これは実験が示すところです。
だから子供にアンパンマンは見せない方がいいのかも。
なぜならアンパンマンには2つの大きな問題があるからです。
その問題は下記の通り。
1.善と悪をはっきり分けます。白と黒です。
世の中には2つしかないかのようです。
本来は全て灰色。白も黒のも無く、スペクトラム上にあります。
善も悪も100%はありえないのではないでしょうか
2.問題を暴力で解決します。悪者はアンパンチでやっつけます。
話し合いをしてお互いの立場を理解しようとしません。
アンパンマンはまるで世の中には善と悪があり、悪は暴力で懲らしめる必要があると言っているようです。
でも子供はアンパンマンが大好きです。
どうしましょう。
でも考えてみるとウルトラマンも仮面ライダーも水戸黄門も同じことが言えそうです。怪獣が悪者だったり悪代官がいます。正義の味方と悪者がしっかり分かれていて間違いようがありません。そして悪は力とか権力でやっつけるのです。
話し合いで解決しようとしません。お互いの立場を説明し、譲り合い解決策を見つけようとする努力をしません。
それを見て育った私たちもかなり考え方に偏りがあります。世の中には善と悪があってそれを暴力で懲らしめる必要があるというそんな考え方が身にしみているのかもしれません。
だとすると考え方を変える必要があります。また今の私たちは仕方がないとしてもこれからの子供達はもっと正しい教育をしなければいけません。今の社会にある犯罪の原因がもしかしたらこの辺にあるのかもしれません。
世の中には善も悪もなく二者択一では なく 立場が違うと善が悪になったり、悪が善になったりします。またこれはスケール上にあり、少し悪い、かなり良いとかがあります。
「鬼滅の刃」の人気の理由もそこにあるのかもしれません。「鬼滅の刃」では悪役の鬼もまた悲しい存在です。もとは人間で、悲しい過去があり、鬼になってしまったのです。鬼は生きる為に仕方なく、人を襲います。
また山本周五郎の小説「樅ノ木は残った」は侍社会のお家騒動の話ですが善も悪もなく立場の違いがそれを決めることを見事に描写しています。立場が違うと本当に善も悪も全く変わってしますのです。
恐ろしいことに人殺しすらある人たちにとっては悪とは見なされないようです。だからテロが頻発するのでしょう。
人を幸せにする為にある宗教ですが殺人を良しとするのは頷けません。
最近流行しているアニメなどをみると最初は敵で現れても後から友達になったりするものが人気があります。もしかするとこれは私たちの精神性が正しい方向に向かい変化しているのかもしれません。絶望する必要はないのかもしれないのです。
脳の理性に関連する部位、衝動にブレーキをかける部位は前頭にあります。一説によるとこの部位が成熟するのは、女性が25歳、男性が30歳ぐらいと言われています。
善悪の判断や、反社会的行動へのブレーキシステムの正しい働きを促す為に、ピンポイントで脳を鍛えることのできるニューロフィードバックが役立ちます。
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