2020/09/06
これはニューロフィードバック・トレーニングには一番大切な脳波です。
Sensory Motor Rythmの略です。
普通脳波は周波数で分類されますが、これは部位が特定されます。
名前が示すように、Sensory Motor Strip(感覚運動野)に限定されます。
この部位におけるローベータ12-15Hzの脳波帯域のことをそう呼びます。
SMRトレーニングすると多動が収まり、集中力が高まり、睡眠の質の改善が見られます。これで大概の問題は解決もしくは改善します。
私の大先輩のフロリダのニューロフィードバックトレーナーはSMRトレーニングしかやりませんでした。誰に対してもどんな問題に対してもです。そして彼は成功報酬でトレーニングを請け負っていました。
そして彼の成功率は自己申告では8割を超えていました。
最近のニューロフィードバック・トレーニングは変化し、マルチチャンネル化し、データベースとの比較をトレーニングします。しかしSMRトレーニングはそれと比較しても負けません。
ただSMRトレーニングと言っても効果を出すには調整が必要な場合が多いのです。それぞれの脳に合わせる必要があります。
まず周波数の特定です。
12-15Hzは一般的な成人のSMRの周波数ですが、子供は低いのです。
ごくたまにこれ以上の周波数の人もいますが、ほとんどの場合、これ以下です。少しずつ下げ、一番変化の出やすい周波数がSMRであることが多いです。
またSMR増幅は難しくなかなか増えません。またこのトレーニングが強すぎる場合があります。
そんな時は割合、%トレーニングをやります。つまり全周波数の振幅を分母にSMRを分子にします。
このようにニューロフィードバックトレーニングは大変個人的、オーダーメイドのトレーニングなのです。一人一人脳に合わせ、その必要に合ったトレーニングを行うことでその高い効果を達成しています。
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