2020/09/04
上級者の瞑想時の脳波測定に立ち会い結果を分析してことがあります。
閉眼で瞑想を始めると後頭優位で普通のアルファ波が増えていきます。
それがしばらく続き、後頭優位だったアルファ波が前頭に広がり、頭全体に広がりました。
すると同期性が高まっていくのが見てとれます。どんどん同期生が高まります。19本のそれぞれの部位を測定している脳波の波の形が同期し始めます。
同期すると普通19本の波が独立して上下しランダムな波形を示しているのものが見たこともないような平行にずらした線が並びます。同じ時に上がり、下がります。
その同期したアルファ波が大きさを増していきます。大きくなるということは周波数が小さくなるということです。つまりここでアルファ波の徐波化が起こります。これが瞑想上級者の深い瞑想状態のアルファ波パターンです。
これを模倣できれば昔流行ったエリクリカル・ヨガとかインスタント瞑想とか悟りに近づくことができそうです。
恐らく多くのアルファ波トレーニングが目指しているのがこの状態ではないでしょうか? これなら例え前頭でもトレーニング出来るからです。
しかし瞑想の上級者でなければこの状態にたどり着きません。
他の人がこの状態になるためには先にアルファ波の同期状態を達成する必要があります。
同期性をトレーニングで向上させるためには、少なくとも2チャンネルが必要です。可能ならチャンネル数は多い方が良いのです。ここでは19チャンネルのものを使います。
同期性を上げ、その徐波化に誘導すれば、瞑想上級者の脳波パターンに近づきます。つまりこのようなアルファ波トレーニングには多チャンネルの機械が必要です。
またアルファ波の同期性の程度と徐波化が瞑想の深度の尺度になりそうです。
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