2020/08/31
脳波には知っていると役立つ特性があります。
まず第一に脳波は状況依存します。
色々なものに影響を受けやすく、測定や扱いには専門知識が必要です。
でも大丈夫、ニューロフィードバックに必要なことだけを少しずつ簡単に説明していきますので、お付き合いください。
厳密に言うと同じ場所、場所、設定で測定しても常に何かの影響を受け、全く同じ状況での測定では無いのです。だからブレインマップを時系列に比べてもあまり意味がありません。変数が大き過ぎるのです。
脳波に影響を与えるものは2つあります。
それは被験者の内部と外部にあります。
内部は服薬状況、空腹状況、覚醒レベル、精神状況、頭皮の状況などです。
外部は測定場所の状況です。温度、湿度、そして更に重要なファクタは電気ノイズです。時としてエアコンなどそばにある電気製品が邪魔をします。
また脳波にはフィーノタイプと呼ばれる8つの生まれ持った特性があります。
それぞれのタイプ別の必要なトレーニングが異なるとされます。
脳波は普通周波数で分類されますが、その分類から外れるものもあります。
特に問題とされるのはアルファ波で一般的に8-12Hzがアルファ波に分類されます。しかしモーフォロジー的に見たり、開眼減衰の特性を見るとかなりのズレがみられます。そしてそれがその人の脳波特性です。
モーフォロジーとは形態学、波の形で脳波の種類を決めます。
アルファ波には特徴的な形があり周波数が異なってもそれが見えたらアルファ波と判定します。
開眼減衰とはアルファ波の特性の一つで、閉目状態から開眼すると振幅が三分の一以上減衰します。周波数ではなくその減衰する特性でアルファ波を特定します。
この2つの要素を用いアルファ波の周波数帯域を決めるのが一番順当に思えます。他のどの脳波も大事ですがアルファ波は脳のデフォルト・モードの時に見られる脳波です。
この何もしていない時の脳波が脳波の周波数帯域の中間と見なされる10Hz近辺だと脳にとって都合が良いのです。
なぜなら脳は柔軟性が大切で必要の合わせ変化します。
その変化がスムースに適度になされることが重要です。脳が状況に合わせ、スピードアップしたり、ダウンしたりする時に、スタート地点が真ん中だと効率的だからです。
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