2020/08/13
ニューロフィードバックが依存症に効果があるのは、その渇望する脳の部位を穏やかにし、欲求そのものを減らすからです。そしてさらに素晴らしいことに、それが測定可能なのです。ストレスレベルを示す、唾液アミラーゼ、コルチゾール値を測定すると、トレーニング前後で差が出るのです。1回のニューロフィードバック
トレーニングでストレスレベルを下げます。
普通の依存症の治療は我慢が中心です。AA、アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)は、日本にある飲酒問題を解決したいと願う相互援助(自助グループ)の集まりで、直訳すると「匿名のアルコール依存症者たち」の意味で略して AA と呼ばれます。よくアメリカ映画に出てきます。毎日、毎日、一日づつ我慢を重ね、ドライ、飲まずにいる日を積み重ねていきます。我慢、我慢の毎日です。よく続きますよね。
運良く、何かに溺れ、依存状態にならずに今日までこれたので、このような強烈な我慢をする必要がなく、ラッキーでした。強い自制心と、意思の力が必要な治療法は脱落者が出ても不思議はありません。
日本の芸能人でも薬物依存で逮捕され、治療を受けても再犯を犯す人が多いのもうなずけます。超人的な意思の力と克己心が必要なようです。我慢をするとストレスが高まります、毎日毎日強いストレス下にいると、他の疾患に繋がりさえします。依存症の根本原因である渇望を抑えることができれば、ストレスレベルも上がらず、無理せず、欲しくなくなります。これぞまさに究極の対策ではないでしょうか? しかしニューロフィードバックはトレーニングです。繰り返し行う必要があります。正に脳のエアロビ、筋トレです。しかしニューロフィードバックは日本では依存症の治療法に含まれません。残念なことです。
私のところではアルコール依存症の方が1名来ただけです。依存症の場合入院が基本です。環境をコントロールする必要があります。しかし週に2回のトレーニングでそれなりの結果を出すことができました。その後、ご自身で機械を購入し、ご自宅で毎日トレーニングし、仕事にも復帰しました。
依存症の症状の渇望は満たされないと強いストレスを生みます。それを我慢するのでなく、減らすことができれば良い結果がでそうではないですか?
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