2014/01/16
今日は感情のお話です。
感情はどこで生まれるのでしょうか?
感情はどんな意味を持つのでしょうか?
生存に影響があるのでしょうか?
感情の形成に関わる一番重要な脳の部位は扁桃体です。
扁桃体は、何かを見たり聞いたりしたとき、それが生存に関わる重大なものであるかを一瞬のうちに評価します。
好ましい対象には好意的な感情、好ましくない対象には不快な感情が発生し、それによってその後の行動が変化します。
例えば、ふと目の前に、ヘビのようなものが見えたとする。「ヘビだ」と意識が気づくより早く、映像が目に飛び込んでわずか40ミリ秒後には、扁桃体が興奮して、体はとっさに逃避体勢をとります。同時に、心の中に嫌悪感という感情がこみ上げます。それで私たちは叫んで飛び退くことになります。
つまり感情とは、扁桃体が下した評価を体に伝えるメッセージなのです。
命に関わるような大事な判断を伝えているのです。 ヘビの場合は嫌悪感だが、空腹時に食べ物を見たような場合なら、幸せな感情が湧いてきます。
扁桃体の反応は、スピード優先です。 あとでよく見たら、実はヘビのおもちゃだと気づくこともあるけれど、本当に毒ヘビだった場合のリスクに比べたら、その程度のミスは問題になりません。生物にとっては何よりも生存が優先します。
感情は重要ですが、それをコントロールするしくみも必要です。
扁桃体の興奮を抑えるのは、前頭前野の働きです。
前頭前野は、理性や論理的思考を行う領域です。
ここが扁桃体にブレーキをかけます。
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